ひとり不動産・健康学会(書評ブログ)

不動産書籍と健康書籍の書評を書きます。

タグ:戸建



要点
◯体験談・運営方法が多い印象
◯本文の半分が加藤氏の弟子筋
◯最初から100万円の一等地が買えるわけではない
◯文体がチャールズブコウスキー(60〜70年代アメリカ)

注意点
◯雪国の建物はその他のエリアと構造・耐久性が違う


元ハリウッド俳優だった加藤氏は、
スパイ小説をもじった独特の文体で知られる
北海道のカリスマ不動産投資家で、
築古物件のパイオニアの中の一人です。

そんな彼の著作の中でも比較的新しい本作は、
主に体験談・運営・客付けに関して書かれており、
中でも加藤氏の弟子筋の記述が多くありました。

鬼のような指値(商標登録申請中?)は、
彼のトレードマークですが、それについてはあまり書かれていません。



驚いたことは、
彼のお弟子さんの購入までの遅さ。

加藤さんのお弟子さんだからサクッと、
すぐ不動産投資を始めるかと思いきや、

読んでみると結構、みなさん1年ほどの勉強時間を設けています。
それだけ、築古物件の見極めというのが「難しい」というのがわかります。

私自身、本書を読んで改めて思ったのですが
北国は基本、建物の建て方が関東とは違います。

つまり、10万で買った築30年の物件でも、
関東の400万の築25年の物件より、おそらく
はるかに耐久性があり、メンテナンス性も高いということ。

これは注意点です。

なので、もし他のエリアで不動産投資を検討して本書を買われる方は、
鵜呑みにせずに、使えそうな要素だけ注意深く引き出す必要があります。


それでも。。。。。

本書はめっちゃためになってしかも面白いです!!!
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◯銀行員の人種・組織構成など恐ろしい情報量
◯銀行担当者が「融資のために社内で何にもしなくていい」
 キラーパス的「稟議書的企画書一式」を掲載
◯銀行融資関連裏話が多彩
◯1棟目の融資付けエピソードを詳しく書いている
◯他の書籍で見たことがない銀行融資のタブーを多数掲載


おそらく楽待さんで1番めに知られている投資家さんではないだろうか。

私の印象としては、彼、安藤新之助さんは、
結構なんでも赤裸々に語る人だという印象。

楽待DVDでは、不動産仲介業者との
夜の接待、裏金の渡し方など、
かなりすごいことを語っているし、

楽待さんの素人の銀行面談シリーズ企画でも、
ある種「どうやって好まれる嘘変換」をしていくのかを、
ストレートに話している。


彼の前提には、おそらく偽善があまりないんだと思う。

そして、普段偽善を求めてくる銀行の担当者は、
彼のような「正直で異常に礼儀正しい金の亡者」に、
イレギュラーな感動を感じているのだろう。


◯自分にストーカー性があるならば、
 安藤氏のような手法はかなりの確率で使える

安藤氏の手法は、相手の断る理由を事前に、
どれだけ埋めてしまえるか、この一点である

これは単に相手を知るだけというものではなく、
狂人的かつストーカー的な先回りが、
断る、逃げる、ばかりして半ば病んでいる
銀行担当者を逆に「癒してしまう」レベルのものである。

みんなに憎まれている、陰口を叩かれている
職業を包み込む手法が、大胆に書かれている。


安藤氏は、インタビューや記事で
仲介業者、弁護士、税理士などは、
嘘つきで悪徳な人が多く、あまりその方面の付き合いが、
得意ではない、と語っている(と、記憶)。

つまり、銀行員は、
個人的な金のために動くことはないので、
その分真っ当で、かつ、
「他人のお金」を「他人に渡す」
仕事であり、むしろ「社内の人事的な面」さえ抑えたら、

お金を差し出す人種であることを、
長い試行錯誤で気がついた、
特殊な人間であると言える。


◯彼の具体的な資料は、情報強度が高い

普段、私は本を読んだら
さっさとアマゾンで中古でうるのだが、

この本のところどころに掲載されている、
彼の直伝の書類のレベルが高すぎて、
今回は売れそうにもない。

たぶん、しばらくは手元に置いておくと思う
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築古戸建といえばこの人と言える小嶌大介さん
関西のメガ大家といえば、岡田のぶゆきさん。
二人のジョイント本です。

不動産業界では非常に珍しい。

要点箇条書き
◯関西エリアでの話だが、戸建再生に関しては全国的にOK
◯小嶌さんの面倒な貸主経験談が良い
◯今では会費1年間40万円の小嶌さんのビンテージクラブの成り立ちが書かれている
◯小嶌さんの脱サラ、家族ぐるみの不動産投資に関して単著より詳しい


本作はタイプも経験も全く違うお二人の共著。
ただ、どちらかといえばメインは小嶌さん。
岡田さんはフォロー役と言った感じです。

小嶌さんはまだこの時経験が浅く、融資もほとんど受けたことがないようです。
そのため、築古戸建や貧乏家族による再生エピソード以外は、
プロの不動産賃貸業をやっている人からみたら危なっかしい感じの記述もあります。

そこで、岡田さんがフォローを入れます。
また、不動産屋さんとの正規の付き合い方を述べつつ、
小嶌さんのイレギュラーな業者との付き合い方に対してフォローします。

個人的な見所は小嶌さんのクレーム貸主と、
何と言っても小嶌の100万円と半年をかけた一棟目のエピソード。

小嶌さんは単著をこの後書かれて、そこにも同じことが書かれていますが、
それよりはこちらの方が臨場感があります。
まだ日がそれほど経ってなかったというのもあるでしょう。
それに加え、何だか初々しい小嶌さんが光って見えます。

この本は、ビンテージクラブというややキラキラ大家になりつつある、
大御所の小嶌さんの、「あと一歩」を踏めない大家予備軍へ向けた著作です。

いい意味でも悪い意味でもこの後、彼はこのスタンスではなくなります。
そういう意味で、未経験者や経験が浅い方にオススメです。
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