ひとり不動産・健康学会(書評ブログ)

不動産書籍と健康書籍の書評を書きます。

2019年08月



要点
◯体験談・運営方法が多い印象
◯本文の半分が加藤氏の弟子筋
◯最初から100万円の一等地が買えるわけではない
◯文体がチャールズブコウスキー(60〜70年代アメリカ)

注意点
◯雪国の建物はその他のエリアと構造・耐久性が違う


元ハリウッド俳優だった加藤氏は、
スパイ小説をもじった独特の文体で知られる
北海道のカリスマ不動産投資家で、
築古物件のパイオニアの中の一人です。

そんな彼の著作の中でも比較的新しい本作は、
主に体験談・運営・客付けに関して書かれており、
中でも加藤氏の弟子筋の記述が多くありました。

鬼のような指値(商標登録申請中?)は、
彼のトレードマークですが、それについてはあまり書かれていません。



驚いたことは、
彼のお弟子さんの購入までの遅さ。

加藤さんのお弟子さんだからサクッと、
すぐ不動産投資を始めるかと思いきや、

読んでみると結構、みなさん1年ほどの勉強時間を設けています。
それだけ、築古物件の見極めというのが「難しい」というのがわかります。

私自身、本書を読んで改めて思ったのですが
北国は基本、建物の建て方が関東とは違います。

つまり、10万で買った築30年の物件でも、
関東の400万の築25年の物件より、おそらく
はるかに耐久性があり、メンテナンス性も高いということ。

これは注意点です。

なので、もし他のエリアで不動産投資を検討して本書を買われる方は、
鵜呑みにせずに、使えそうな要素だけ注意深く引き出す必要があります。


それでも。。。。。

本書はめっちゃためになってしかも面白いです!!!
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック




◯中古RCの失敗談と持ち続ける恐怖が書かれている数少ない書籍
◯買付証明書を出した後でもキャンセルはすべき業界の裏事情が書かれている
◯新築は購入までの道のりが長い

img02

著者の五十嵐未帆さんのことは、楽待の動画で知りました。


かなり厳しい性格の方だなというのが第一印象。
しかしながら、本読んでその印象は変わります。

彼女自身が、もともとは失敗大家だったからです。


当初は首都圏に住む普通の会社員でしたが、
父の築古アパートを相続。自主管理で管理を行いつつ、
三人のお子さんを育てていたため、目も回る忙しさだったそうです。

そして、今度は神戸という遠隔地の築古RCに手を出してしまいます。

隣地にはヤクザが住んでいることを隠されて購入。
取得後、建物の老朽化が予想以上にひどく、
数ヶ月も経たないうちに、最低リフォーム必要経費1000万円の
見積もりを受け取ってしまい、生きた気がしなかったという経緯が書かれています。


後のこれらのピンチをなんとか切り抜けますが、
不動産投資への考えがガラッと変わります。

40冊ほど読んでいた新興大家さんの不動産投資の書籍の考えを一旦、捨てるのです。


もともとファイナンシャルプランナーで、
数字の計算が好きだった彼女は、

「数字でおおよその計算ができる新築」に移行します。

つまり「中古は計算で推測が成り立たない」ことを知るのです。

この本の正直ですごいところは、
きちんと中古の危険性を説いているところ。

多くの不動産投資本では、
「そんなの知っていて当然」
「あってあたりまえ」
など、実は適切な情報を開示せず、隠しています。

新築は、利回りがでないという一連の常識ができつつある中で、

「不動産投資は利回りではなく『手取り』」

という、バブルの中で隠されてしまった真実を、
きちんと書いているのが本書のいいところ。

ぜひ、5冊目くらい?
に読んでみるといい本だと思います。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ